「銀行信販データ受信機能」はTKCシステムにおけるFinTechサービスの名称となっています。
以下に、その「銀行信販データ受信機能」の効果と具体的な利用法を書きました。
仕訳の4割は預金取引。
銀行信販データ受信機能を使って、
経理事務はもっと“ラク”にできる!経理担当者は、複数の金融機関(銀行や信販会社)から、インターネットを利用して取引データを自動受信できます。
さらに、その取引データをもとに仕訳ルールの学習機能を利用して仕訳を“かんたん”に計上できます。
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この機能でどういう効果が期待できる?
この「銀行信販データ受信機能」を利用することで、次のような効果が期待できます。
- 預金取引について仕訳を手入力する必要がなくなるので、経理が格段にラクになります
- 銀行口座の実際の残高と帳簿残高にズレがないか、ひと目で確認できます
- クレジットカード、電子マネーも対応しているので、毎月の仕訳のかなりの割合を自動で処理することも可能です
預金取引のデータを取り込んで仕訳にする具体的なステップ
「銀行信販データ受信機能」を利用するには、まず利用開始に伴う設定が必要になります。これについては、実際の設定画面などのキャプチャ画像が掲載されている手順書がTKCから用意されていますので、ご安心ください。

設定が済んだら、データの受信を行います。
会計ソフトを立ち上げ、「銀行信販データ受信機能」をクリックします。

連携したい取引先の行をクリックします。
ここでは【明治銀行 新宿支店/普通】を連携してみます。

計上対象とする仕訳のボックスにチェックを入れます。
チェックを入れた仕訳を計上した場合の帳簿残高と銀行口座等の残高に齟齬がないか確認し、「計上対象データの確定」をクリックします。

「銀行信販データ受信機能」では、一度設定すれば次月からは相手科目が自動に表示されるようになります。この学習した仕訳ルールにのっとって、仕訳リストが作成されます。
ここで訂正するところがなければ、チェックボックスにチェックを入れ「計上」ボタンを押します。
これで預金取引についての仕訳が計上されました。

まとめ
いかがだったでしょうか。
以下は個人の感想となります。
仕訳にかかる作業時間が格段に減るのは間違いない
銀行預金での取引は定型のものが多いので、仕訳ルールの学習機能が働きやすく、仕訳の修正は少なくて済みます。
また、毎月の仕訳のうち預金取引の占める割合が大きい事業者は多いです。
それがほとんど手間もかからずに処理できるので、毎月の仕訳作業にかかる時間はぐっと短くなると思われます。
口座の残高と帳簿の残高にズレがないかひと目で確認できるのは便利
預金取引について手入力で仕訳を計上する場合、入力後に通帳残高と一致しているかどうかを確認する作業が発生します。
うまく一致していれば問題ありませんが、残高が違っていた場合、どこに相違があるかを探す作業が発生してしまいます。
「銀行信販データ受信機能」を利用した場合、仕訳の重複を自動チェックし、残高の相違があるかどうかがひと目でわかるため、残高照合のために時間や労力を使わなくても良いのは大きいです。
クレジットカードの利用で現金取引を減らすと管理がラク
「銀行信販データ受信機能」ではクレジットカードでの支払いについても対応しています。
小規模企業の経理業務において、やはり手間なのは小口現金の管理です。出来る限り現金を使用しないためにクレジットカードを利用するというのは一つの手です。
小口現金を完全に廃止するのが難しくても、取引の数を減らすだけでも管理はぐっとラクになります。